富士通の富士型3号電話機の共電式です。FUSI No.1の記載があるタイプです。
この電話機はシーメンスの電話機の日本仕様版です。
FUSIのFUは古川、SIはシーメンスのSIだそうです。
このタイプは、樹脂が縮むのか、割れているものが多いですが、この個体は外観はそこそこきれいに残っています。ただし、金属部分のサビが酷かったので、ダイヤル部分と受話器受けは再塗装しています。足のゴムもなくなっています。
回路は、受話器内部は新しい方のモノですが、配線やコンデンサは当時のモノのようです。
絶縁性能が少し怖いです。コードは、受話器側は細い4芯を編み込んだものでしたが、劣化がひどかったので袋打ちに変更してあります。回線用のコードも同様に袋打ちコードを交換しています。この状態でも動作はします。ただし性能は、ベルの音も弱く、音質も音が割れてしまうので聞き取りづらいものです。
実用的になるのは4号機以降なので、3号以前のものは”大きな声ではっきりと”喋らないと会話できません。それが当時の”味”ではありますが…
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