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4号自動式電話機(えんじ)

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機種名 4号自動式卓上電話機(えんじ) 製造年 不明 製造期間 昭和25年〜昭和37年 4号自動式電話機は、戦後、従来の3号電話機の性能を更に上回る新形電話機として昭和25年に誕生し、東京・丸の内局など6局で商用試験が行われ、昭和27年から本格的な4号化が進められた。“ハイ・ファイ電話機”といわれるほど感度が高く、そのためケーブルの細芯化にも大きな効果をあげた。 4号機には黒の他に、うすねず、ぞうげ、わかくさ、ふじ、えんじ、あおたけ、もも、と公衆電話の赤が存在する。他には壁掛け式や磁石式、ボースホーンと多くの形状が存在する。 この電話機は「えんじ」仕様になる。若干色があせたような感じではあるが、カラーの4号電話機に多い割れは入っていない。カラーのものは材質上割れが多いように感じる。 ダイヤルは4号ダイヤルのメッキ仕上げになる。 フックボタンも「えんじ」のものがつく。 コード類も「えんじ」で揃っている。 コードはカールコード以外に袋打ちコードのものもある。 受話器内部は黒と同じパーツなので、使用感は特に変わらない。4号機で性能は完成されたので、通常使用に関して特に問題はない。 中の回路は普通の富士通のものである。1960年なのでコイルやコンデンサーの形状が後期のものになる。 コードの束ね方も糸ではなく樹脂のバンドになっている。 足のゴムは白が付いているが、このタイプは劣化しているものが多い。裏のラベルは付いていない。 4号電話機に関しては、性能的な問題はなくなったので、現在でも充分使用可能だが、後の600型に比べると重さがあるのと、4号ダイヤルの耐久性に関しては注意が必要になる。